英単語ノートは、私が生徒にやってもらっている「見るのは短く、あとは全部テスト」という覚え方を、そのまま1日の流れにした無料のアプリです。中学1年生から高校3年生までの学年別6コースと、準2級から1級までの級別5コース、合わせて11コース・3,893語が入っています。

中学生・高校生が毎日の英単語練習に使えて、おうちの方へ1週間の記録を送る機能も付いています。指導のときに「こういう練習ツールがあれば」と感じたものを自分で作って公開しているので、うちの生徒でなくても、登録なしで誰でも使えます。

このアプリでできること

中身の一覧

11コースの章の数と語数です。語数は、ホーム画面に出る「全○語」と同じ数え方で、単語も熟語も1つを1語と数えています。表の「コース」は、設定の「学年」のボタンに出る名前です(「準2p」は準2級プラス)。

コース 章 語数 うち熟語
中1 10 331 23
中2 9 279 39
中3 9 273 76
高1 12 360 62
高2 12 360 74
高3 12 360 35
準2 15 450 152
準2p 23 313 10
2級 20 320 11
準1 27 453 5
1級 25 394 8
合計 174 3,893 495

「熟語」は、アプリで「熟語」の札が付く語(nice to meet you、look forward to など)です。同じつづりの語が、別のコースや別の意味でもう一度入っていることがあります(たとえば that は、中1では「あれ」、中2では「〜ということ」、中3では「〜する人/もの」として出てきます)。合計の3,893語は、コースごとの語数を足した数です。

今日のテストの単語は、コースの1章から順番に出ます。たとえば中学1年生を1日5語で進めると、1日目は I・you・am・are・is の5語で、331語を67日で終えます。アプリの画面に章の名前は出てきませんが、単語は次の章の順に並んでいます。

学年別コースの章(出てくる順)

級別コースの章の分け方

使い方

1. 設定で、コースと1日の単語数を決める

ホームの右上の⚙️から設定を開きます。「学年」で、中1〜高3と準2・準2p・2級・準1・1級の11個のボタンから1つ選びます。「1日の単語数」は3・5・7・10・15から、「テストモード」は「📱 アプリ入力」(4択をタップ)と「📓 ノートに書く」(書いてからまとめて採点)から選びます。はじめて開いたときは、中1・5語・アプリ入力です。

2. ホームで「今日のテスト」を押す

英単語ノートのホーム画面。上に「中学1年生 ・ 全331語」(IDの部分は隠してある)、その下に「これまでの進度 0日達成 0 / 331語」、「育てている相棒 ドラゴン たまご待ち」、赤い「今日のテスト 5個の単語 I / you / am …」、「苦手な単語 0個」、「今週のまとめテスト 週テスト」が並んでいる

赤いボタンに、その日の語数と最初の3語が出ます。「これまでの進度」は、クリアした日数と、そこまでに進んだ語数です。「育てている相棒」は、クリアした日ごとに育つドット絵です(7日で成体になって「ずかん」に入り、全12種)。

3. 確認タイムで、1語6秒だけ見る

確認タイムの画面。右上に残り「29s」と赤いバー、I(私は)・you(あなたは)・am(〜です(I用))・are(〜です(you用))・is(〜です)の5語が「単語」の札つきで並び、いちばん下に「覚えた、テスト開始 →」のボタンがある

時間は1語6秒で、5語なら30秒、15語なら90秒です。意味の漢字にはふりがなが付きます。時間が0になると自動でテストが始まり、先に覚えたら「覚えた、テスト開始 →」で始められます。

4. テストに答える

アプリ入力では、1問ずつ4つの選択肢から選びます。問題は1問ごとに「英語 → 日本語」か「日本語 → 英語」のどちらかです。選ぶとすぐに正しい選択肢が緑になり、間違えたときは選んだものが赤になります。まちがいの選択肢は、同じコースの同じ種類(単語か熟語か)の語から先に選ばれます。

ノートに書くでは、その回の問題が「英 → 日」か「日 → 英」で全部並びます。ノートに答えを書いてから「全部書けた、答え合わせ →」を押すと「こたえ」が出るので、合っていたものに✓を付けて「記録する →」を押します。

5. 間違えた語だけ再テストして、最後にもう一度ぜんぶ

ラウンド1の結果の画面。「4 / 5」と出ていて、I(私は)に✗、is・are・am・you に✓が付いている。いちばん下に「間違えた1個を再テスト →」のボタンがある

「ラウンド 1 の結果」には、全部の語が正しい意味といっしょに✓と✗で並びます。間違いがあれば「間違えた○個を再テスト →」で、その語だけをもう一度。全部○になるとボタンが「最終チェックへ →」に変わり、今度はその日の語を全部、もう一度テストします。最終チェックで間違えたら、その語の再テストに戻ります。全部の語にいっぺんに○が付けば「クリア!」です(1回目で全部○なら、そこでクリア)。

クリアすると「○日達成」が1つ増え、次の日は続きの語が出ます。途中でやめた日は記録されず、次の日も同じ語が出ます。

6. 苦手な単語・週テスト・ランダムテスト

一度でも間違えた語は、ホームの「苦手な単語」に入ります。外れるのは3回続けて正解したときで、途中で1回間違えると0から数え直しです。苦手な単語のテストは確認タイムなしで始まり、全部○になるまで続きます。

「週テスト」は、選んでいるコースでその週(月曜日から日曜日)にクリアした語を、1回ずつテストします。再テストはなく、正答率が出て「記録してホームへ」で点数が残ります。ホームには、今週の直近3回の点数が並びます。週テストの答えは、苦手な単語の「3回続けて」には数えません。

「ランダムテスト」は、選んでいるコースの全部の語から「50問 じっくり」か「100問 本番モード」で出します。こちらも再テストと最終チェックがあります。

7. 履歴と、おうちの人への報告

「履歴を見る」では、毎日のテストの記録と、週ごとの週テストの点数が見られます。いちばん上の「👪 おうちの人に今週の報告を送る」には、この7日間にテストをした日数、覚えた単語、週テストの点数、苦手な単語、来週の予定が短い文でまとまっていて、「送る(LINE・メールなど)」か「コピー」で送れます。

8. 記録を守る(IDとGoogleアカウント)

はじめて開くと「K7M3-X9B2」のような英数字8文字のIDが自動で発行されます(設定の「あなたのID」)。1日クリアすると「このIDをスクショで保存してね」と出るので、控えておいてください。別の端末で続けるときは、設定の「別のIDでデータを引き継ぐ」にIDを入れて「このIDで引き継ぐ」を押します(その端末の今のデータは置き換わります)。

設定の「🔒 Googleアカウントで守る(任意)」から連携しておくと、端末のデータが消えても、同じGoogleアカウントで連携し直せば記録が戻ります。

こう作ってある理由

私は、暗記はテストでするものだと考えています。単語を眺めたり書き写したりしているだけでは、覚えた気にはなっても、本当に言えるかどうかは分かりません。答えを隠して自分を試して、はじめて分かります。確認タイムを短くして、すぐテストに移るのはそのためです。

覚えられたかどうかは、使った時間ではなく、テストの結果で判断します。何回やれば終わり、という回数もありません。再テストに回数の上限がなく、全部○になるまで終わらないのもそのためです。

間違えた語だけをくり返していると、一度言えた語はテストから外れたままになります。カーピックとローディガーの実験では、大学生がスワヒリ語と英語の単語40組を覚えました。一度言えた単語もその後テストし続けた組は、1週間後に約80%を答えられました。テストから外した組は36%と33%です。一方で、本人たちの予想はどの組も約半分で、差がありませんでした。テストし続けることの効き目は、やっている本人には見えにくいのです。最終チェックと週テストは、一度言えた語もテストし続けるためにあります。

苦手な単語を1回の正解では外さず、3回続けて正解するまで残しておくのも、同じ考えからです。なお、「3回」という数そのものは、研究の中で決められたものではありません。

間違えたときは、その場で確かめます。英単語ノートでも、4択では選んだ直後に正しい選択肢に色が付き、ラウンドの結果には全部の語が正しい意味といっしょに並びます。バトラーとローディガーの実験では、大学生が選択式のテストを受け、1週間後に選択肢なしで答えました。正解の割合は、答え合わせをしなかった問題が31%、1問ごとにすぐ答え合わせした問題が45%、テストの終わりにまとめて答え合わせした問題が56%でした。

中学生の教室での研究もあります。マクダニエルらがアメリカの中学2年生の理科の授業で調べたところ、単元テストの正答率は、小テストで出した内容で92%、出さなかった内容で79%でした(実験1)。

おうちの方には、勉強の中身に手を出すよりも、テストの点数を見ていただければ十分だと考えています。おうちの人への報告も、テストをした日数や週テストの点数を中心にした短い文にしてあります。

よくある質問

無料ですか?

はい。アプリの機能は全部無料で使えます。

登録やログインは要りますか?

要りません。開くとIDが自動で発行され、名前やメールアドレスを入れなくても使えます。設定の名前の欄と、Googleアカウントとの連携は任意です。

記録はどこに残りますか?

進み具合、単語ごとの正解と不正解、週テストの点数などは、使っている端末のブラウザの中に保存され、同じ内容がアプリのサーバーにも、IDに結びつけて保存されます。Googleアカウントと連携した場合は、メールアドレスとアカウントの識別子を、端末のデータが消えたときに記録を戻す目的だけに使います(プライバシーポリシー)。

スマホで使えますか?

はい。ブラウザで開くだけで使え、インストールは要りません。画面はスマホの縦向きに合わせてあり、タブレットやパソコンでも使えます。

印刷できますか?

テストモードを「ノートに書く」にすると、テストの画面に「🖨️ プリントする(問題だけ・答えは出ません)」のボタンが出ます。A4の紙に、なまえ・日づけ・とくてんの欄と問題だけが印刷され、答え合わせはアプリでします。

途中の章から始められますか?

今日のテストは、コースの1章から順番に出ます。章を選ぶ設定はありません。コース全体から出したいときは、ランダムテストを使ってください。

コースを変えると、記録は消えますか?

消えません。進み具合・苦手な単語・週テストの記録はコースごとに残り、元のコースに戻せば続きから出ます。

ランキングに名前は出ますか?

「ランキングに載せる」をオンにして、ニックネームを決めた人だけが載ります。はじめて1日クリアしたあとに「ランキングに載せる?」と聞かれ、「載せない」を選べば載りません。設定の「名前 (先生に伝える用 / 任意)」に入れた名前が、ランキングに出ることはありません。

1日何語がいいですか?

私の生徒には、1日5語(確認タイム30秒)でやってもらっています。

参考

英単語ノートを開く(無料・登録なし)→

このページを書いた人:六田 佳志(ろっく先生)

福岡の個人家庭教師・学習アプリ制作者。指導のときに「こういう練習ツールがあれば」と感じたものを自分で作り、無料で公開しています。プロフィールは運営者情報へ。