漢字ドリルは、小学1年から高校3年までの漢字を、学年ごとに「読み」と「書き」の両方で練習できる無料のアプリです。スマホでもパソコンでも、ブラウザで開けばそのまま使えます。登録もインストールも要りません。

家庭教師として指導をしていると、「こういう練習ツールがあればいいのに」と感じることがあります。このアプリは、そう感じたものを自分で作って公開しているものの一つです。私の生徒にも使ってもらっていますが、学年を選べば誰でも使えます。

作りの中心は、暗記はテストをしながら進める、という私の考えです。熟語と読みを短い時間だけ見たら、すぐにテスト。答えたら答え合わせをして、間違えた字は「苦手な字」として残ります。

このアプリでできること

中身の一覧

小学校の字は、2020年度からの学年別漢字配当表どおりに学年を分けています(小学校で1,026字)。1字ごとに、その字を使った語(熟語など)が1つと、その読み、音読み・訓読みが入っています。問題になるのはこの語なので、字数がそのまま、その学年の問題の数です。小1〜高3の中で、同じ字が2つの学年に入っていることはありません。

学年 字数 入っている熟語の例
小1 80字 空:空気(くうき)/石:小石(こいし)
小2 160字 算:算数(さんすう)/形:人形(にんぎょう)
小3 200字 暗:暗記(あんき)/去:去年(きょねん)
小4 202字 希:希望(きぼう)/別:区別(くべつ)
小5 193字 貿:貿易(ぼうえき)/検:検査(けんさ)
小6 191字 座:星座(せいざ)/論:議論(ぎろん)
中1 154字 鮮:新鮮(しんせん)/彼:彼女(かのじょ)
中2 153字 漠:砂漠(さばく)/彫:彫刻(ちょうこく)
中3 283字 睡:睡眠(すいみん)/竜:竜巻(たつまき)
高1 162字 郭:輪郭(りんかく)/靴:靴下(くつした)
高2 164字 縫:裁縫(さいほう)/桟:桟橋(さんばし)
高3 198字 彙:語彙(ごい)/曖:曖昧(あいまい)
合計 2,140字 小学校 1,026字・中学校 590字・高校 524字

設定画面の学年のボタンは、高3のあとにもう2つ(841字と2,518字)続きます。このページでは、学年で分かれている小1〜高3の12コースを説明しています。

練習のしかたは次の5つです。どれも、せっていで選んだ「読み/書き」と答え方で出ます。

練習 出る字 1回の問題数 テストの前に見る時間
今日のドリル 選んでいる学年から。その学年の苦手な字を最大4割まぜる 10・15・20・30問から選ぶ あり(1問6秒)
苦手な字 すべての学年の苦手な字 苦手な字の数(20字より多い時は20問) なし
今週のまとめテスト(週テスト) 今週(月曜日から)やった字 せっていの問題数まで なし
ランダムテスト 選んでいる学年から 20問か50問 なし
まちがいだけ もう1回 その回にまちがえた字 まちがえた字の数 なし

使い方

1. 学年と答え方を選ぶ

ホームの右上の歯車(⚙️)で「せってい」を開き、次の4つを選んで「この設定でホームへ」を押します。

「入力」は読みの問題だけで使えます。「書き」で「入力」を選んでいる時は、自動で4択になります。

2. 「今日のドリル」で、字を見てからテスト

ホームの「今日のドリル」の「はじめる」を押すと、まず、その回に出る字が一覧で出ます。1字ごとに、熟語と読み、音読み・訓読みが並んでいます(訓読みがない字は「—」)。

漢字ドリルの、テストの前に字を見て覚える画面。上に残り時間「59s」と黄色のバー、その下に「漢字と読みを見て覚えよう」とあり、五・日・土・三・糸・空・力・女の字が1字ずつカードに並んでいる。カードには熟語と読み、音読み・訓読みが書かれていて、いちばん上のカードは「五 五目(ごもく) 音:ゴ 訓:いつ・いつ-つ」

見られるのは1問6秒、10問なら60秒です。上のバーが残り時間で、0になると自動でテストに移ります。先に覚えられたら、いちばん下の「おぼえた!はじめる →」で始められます。

3. 答える(4択・入力)

「読み」では熟語が出て「この熟語の読みは?」、「書き」では読みが出て「正しい漢字は?」と聞かれます。4択は、4つの中からタップします。まちがいの選択肢には、選んでいる学年のほかの熟語(読みの問題ではその読み)が使われます。入力は、ひらがなで打って「こたえあわせ」を押します(カタカナで打っても同じに扱います)。

答えるとその場で正誤が出て、まちがえた時は「こたえは ○○」と正解が出ます。その下には、正解でもまちがいでも、その字と熟語・読み、音読み・訓読みのカードが出ます。「つぎへ」で進み、最後の問題では「結果を見る」になります。

漢字ドリルの問題画面(小1・読み、10問中の1問目)。「五目」の読みを4つの選択肢から選ぶ問題で、「ぶんがく」を選んでまちがえたため赤くなり、正解の「ごもく」が緑になっている。その下に×印と「こたえは ごもく」、「五 五目(ごもく) 音:ゴ 訓:いつ・いつ-つ」のカード、「つぎへ」のボタンがある

途中でやめる時は、左上の「✕」から「やめる」を押します。

4. ノートに書く・印刷する

こたえかたを「ノート」にすると、その回の問題が一覧で出ます(今日のドリルでは、字を見る画面のあと)。ノートに全部書いてから「答えを見る」を押すと、各問題の下に答えが出ます。合っていた問題の「合っていた」をタップして、「採点して記録する」を押します。「合っていた」をつけなかった問題は、まちがいとして記録され、苦手な字に入ります。

紙で解く時は、一覧の上の「プリントする(問題だけ・答えは出ません)」を押します。A4の紙に、なまえ・日づけ・とくてんの欄と、2段に並んだ問題が、書き込む空きつきで印刷されます。答えは紙に出ないので、書き終わったらアプリの「答えを見る」で答え合わせをします。

5. 結果を見る・まちがいだけもう1回

結果の画面には、正解の割合(%)と、正解・まちがい・新しく覚えたの数が出ます。「覚えた」になるのは、その字に3回続けて正解したときです(途中でまちがえると数え直し)。印は、100%なら「秀」、80%以上は「優」、50%以上は「良」、それより下は「可」です。まちがえた字があれば、「まちがいだけ もう1回」で、その字だけをすぐにテストし直せます。まちがいが残る間は、何度でもこのボタンが出ます。

6. 苦手な字・週テスト・ランダムテスト

ホームには、ほかに3つの練習があります。

苦手な字は今日のドリルにもまざり、その学年の苦手な字が、問題の最大4割まで先に選ばれます。

7. きろくを見る

「きろく」では、覚えた字・連続日数・正答率・のべ問題の数と、苦手な字の一覧が見られます。今日のドリルかランダムテストで8割以上正解した学年には、「級・学年の達成」に ✓ がつきます。ホームの「○日達成」は、1回でも最後まで答えた日の合計です。

こう作ってある理由

見るのは短く、すぐにテスト

暗記はテストをしながら進めるもの、というのが私の考えです。眺めたり書き写したりしているだけでは、覚えたつもりになりやすいからです。答えを隠して試せば、覚えていない字がその場で分かります。

私がすすめる覚え方は、①問題と答えを確かめたら、時間をおかずにテスト、②間違えたものだけを、間違いがなくなるまでテストし直す、③週に1回、その週の分をまとめてテスト、の3段階です。漢字ドリルでは、①が今日のドリル、②が「まちがいだけ もう1回」と苦手な字、③が週テストにあたります。字を見る時間を1問6秒にしているのも、すぐにテストへ移るためです。

1回正解しただけでは、「覚えた」にしない

カーピックとローディガーの実験では、大学生がスワヒリ語と英語の単語40組を覚えました。一度答えられた単語も、そのあと続けてテストした組は、1週間後に約80%を答えられました。テストから外した組は36%と33%です。ところが、本人たちに1週間後の成績を予想してもらうと、どの組も約半分で、差はありませんでした。続けてテストした方が残ることに、本人たちは気づいていなかったわけです。

1回の正解では「覚えた」にせず、3回続けて正解してはじめて「覚えた」にしているのも、苦手な字を3回続けて正解するまで残しているのも、この結果に沿った作りです。なお、3回という数は研究から導いたものではありません。週テストで今週やった字をもう一度解くのも、一度できた字をテストし続けるためです。

この実験は大学生が外国語の単語を覚えたものですが、中学2年生の理科の授業で調べた研究(マクダニエルら)でも、単元テストの正答率は、小テストに出た内容が92%、出なかった内容が79%でした。

答えたら、答え合わせまで

バトラーとローディガーの研究では、選択式のテストのあとに答え合わせをすると、1週間後の正解が増えました(答え合わせなし31%、すぐに答え合わせ45%、あとでまとめて答え合わせ56%)。

漢字ドリルの4択と入力では、答えるたびに正解と音読み・訓読みが出ます。ノートは、全部書いてから「答えを見る」でまとめて答え合わせをして、「採点して記録する」で終わります。どちらも、答え合わせを済ませてから次へ進む流れです。間違えたらその場で確かめ、できなかったらもう一度確かめる。それが私の考える進め方です。

回数ではなく、点数で見る

何回くり返せばいいかに、決まった数はありません。目安にするのは、練習にかけた時間ではなく、テストの点数です。学校のテストの前には、ランダムテストで20問か50問をまとめて解くと、どこまでできているかが点数で分かります。

よくある質問

無料ですか?

無料です。料金がかかる機能はありません。

登録やログインは要りますか?

要りません。問題に答えると、アプリが「引き継ぎID」(ABCD-2345 のような8文字)を自動で作ります。名前の入力とGoogleアカウントの連携は、どちらも任意です。

学習の記録はどこに保存されますか?

覚えた字・苦手な字・のべ問題数などの記録と設定は、使っている端末のブラウザに保存され、同じ記録が引き継ぎIDにひもづけてサーバーにも保存されます。別の端末でも続きから使えるようにするためです。取り扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。

機種変更したら、続きから使えますか?

使えます。前の端末で、せっていの「あなたの引き継ぎID」を控えておき、新しい端末の「別の端末のIDで引き継ぐ」に入れてください。「Googleアカウントで守る(任意)」で連携してあれば、新しい端末のせっていで同じGoogleアカウントを選ぶと、記録が戻ります。

スマホで使えますか?

使えます。スマホでもパソコンでも、ブラウザで動きます。「ホーム画面に追加」をすると、アプリのように開けます。

印刷できますか?

できます。こたえかたを「ノート」にして、「プリントする(問題だけ・答えは出ません)」を押してください。ほかの画面を印刷しようとすると、「このページは印刷用ではありません」という案内だけが出ます。

音読み・訓読みは問題に出ますか?

問題は、熟語の読み(読み)と、読みに合う熟語(書き)です。音読み・訓読みは、テストの前に字を見る画面と、答えたあとのカードに出ます。

「書き」は手で書かないのですか?

「書き」の4択は、読みを見て、正しい熟語を選ぶ形です。手で書く練習をしたい時は、こたえかたを「ノート」にして、ノートや印刷した紙に書いてください。

途中でやめたら、記録はどうなりますか?

4択と入力では、それまでに答えた問題が苦手な字に反映されます。ノートは「採点して記録する」を押すまで記録されません。のべ問題数・達成日数・覚えた字と、週テストに出る字は、結果の画面まで進んだ回だけ数えます。

ランキングに名前が出ますか?

「ランキングに載せる」を選んで、ランキング用のニックネームを入れた人だけが、ニックネームと達成日数・のべ問題数で載ります。せっていの「名前(先生に伝える用・任意)」は、ランキングには出ません。

参考

漢字ドリルを開く(無料・登録なし)→

このページを書いた人:六田 佳志(ろっく先生)

福岡の個人家庭教師・学習アプリ制作者。指導のときに「こういう練習ツールがあれば」と感じたものを自分で作り、無料で公開しています。プロフィールは運営者情報へ。