予想模試 Web版は、数学の予想模試をスマホやパソコンで解けるサイトです。制限時間は入試本番と同じで、最後まで解いて「採点する」を押せば、採点の結果と解説がその場で出て、偏差値や順位の入った成績表まで見られます。いま受けられるのは、東京都立高校入試の数学(50分。このページでは「都立型」と呼びます)と、大学入学共通テストの数学Ⅰ・A(70分。同じく「共通テスト型」)の2つで、どちらも100点満点です。
この Web版は、私が家庭教師として指導する中で「こういう練習ツールがあれば」と感じて作ったものの一つです。模試を受けたその日のうちに、答え合わせからやり直しまで進められるようにしてあります。
都立高校を受ける中学生や、共通テストを受ける高校生が、過去問演習の仕上げや実力の確認に使えます。生徒だけでなく誰でも、無料・登録なしで使えます。問題はどちらもオリジナルです。実際の入試でどんな問題が出るか、大問がどう組み立てられているか、どのくらいの難しさかを調べたうえで、AI を使って作りました。過去問を写したものではありません。
このアプリでできること
- 本番と同じ制限時間のタイマーをつけて解く(残り1分で数字が赤くなり、0:00で自動的に採点)
- 「採点する」を押すと、全部の問題の結果と解説がまとめて出る(自己採点の問題は、模範解答と○×のボタン)
- 共通テスト型は23問すべてを自動で採点(空欄の一部だけ合っていれば、合った割合に応じた部分点)
- 都立型は数字で答える5問を自動で採点し、残りの14問は模範解答を見て自分で○×をつける(自己採点)
- 成績表で、偏差値・順位(上位◯%)・大問ごとの得点と平均・平均より低かった大問の学習アドバイスを見る
- 同じ問題の印刷用PDF(問題と解答・解説)を開く
中身の一覧
いま受けられる模試は次の2つで、合わせて42問です。どの問題にも解説がついていて、大問ごとに、成績表で出る学習アドバイスが用意されています。
| 模試 | 時間・満点 | 問題数 | 採点 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト 数学Ⅰ・A 予想模試 第1回 | 70分・100点 | 4大問・23問(空欄90) | 23問すべて自動 |
| 第1回 東京都立高校入試 予想模試(数学) | 50分・100点 | 5大問・19問 | 自動5問・自己採点14問 |
共通テスト 数学Ⅰ・A 予想模試 第1回
全問マーク式です。問題文の中の空欄(ア・イ・ウ…)に数字を1つずつ入れる所と、「解答群」から番号を選ぶ所があります。表の空欄の数のかっこ内は、そのうち解答群から選ぶ空欄の数です。
| 大問 | 内容 | 配点 | 設問 | 空欄 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問〔1〕 | 数と式:文字を含む2次方程式の因数分解と解、必要条件・十分条件 | 15点 | 4 | 11(1) |
| 第1問〔2〕 | 図形と計量:余弦定理・正弦定理、円に内接する四角形 | 15点 | 3 | 15(1) |
| 第2問〔1〕 | 2次関数:投げたボールの軌道(平行移動、高さの範囲) | 15点 | 3 | 14(1) |
| 第2問〔2〕 | データの分析:10都市の1月と8月の平均気温(四分位範囲・外れ値・相関係数・分散・仮説検定) | 15点 | 4 | 10(8) |
| 第3問 | 図形の性質:頂点で3本の辺が直角に交わる三角錐(垂心・体積・方べきの定理) | 20点 | 4 | 17(5) |
| 第4問 | 場合の数と確率:引いたくじを戻さないくじ引き(条件付き確率・余事象・期待値) | 20点 | 5 | 23(1) |
| 合計 | 100点 | 23 | 90(17) |
第1回 東京都立高校入試 予想模試(数学)
表の「自動」は答えを入れると○×が自動でつく問題、「自己」は模範解答と解説を見て、自分で○か×を押す問題(自己採点)です。
| 問 | 内容 | 配点 | 採点 |
|---|---|---|---|
| 大問1 | 小問集合 | 46点 | |
| 問1 | 正負の数の計算 | 5点 | 自動 |
| 問2 | 文字式の計算 | 5点 | 自己 |
| 問3 | 平方根の計算 | 5点 | 自己 |
| 問4 | 1次方程式 | 5点 | 自己 |
| 問5 | 連立方程式 | 5点 | 自己 |
| 問6 | 2次方程式 | 5点 | 自己 |
| 問7 | 確率(1〜5のカードから2枚) | 5点 | 自己 |
| 問8 | 五角形の角度 | 5点 | 自動 |
| 問9 | 作図(2点から等しい距離にある、直線上の点) | 6点 | 自己 |
| 大問2 | 式による説明 | 12点 | |
| 問1 | 連続する3つの整数(4・5・6のとき) | 5点 | 自動 |
| 問2 | 連続する3つの整数の性質を文字式で説明 | 7点 | 自己 |
| 大問3 | 関数 | 15点 | |
| 問1 | 放物線 y=½x² 上の2点を通る直線の式 | 5点 | 自己 |
| 問2 | 三角形の面積 | 5点 | 自動 |
| 問3 | 面積が等しくなる点の座標 | 5点 | 自己 |
| 大問4 | 平面図形 | 17点 | |
| 問1 | 平行四辺形の角を文字で表す | 5点 | 自己 |
| 問2 | 証明(BE=DF) | 7点 | 自己 |
| 問3 | 証明(四角形が平行四辺形になること) | 5点 | 自己 |
| 大問5 | 空間図形 | 10点 | |
| 問1 | 立方体の対角線の長さ | 5点 | 自己 |
| 問2 | 三角錐の体積 | 5点 | 自動 |
使い方
1. 模試を選ぶ
トップ画面に2つの模試が並んでいます。画面で解くときは「▶ Web版で受ける」、紙に印刷して解くときは「PDF(印刷用)」を押します。
2. タイマーを始めて解く
模試の画面の上に、制限時間(都立型は50:00、共通テスト型は70:00)と「タイマー開始」のボタンがあります。押すと「計測中…」に変わり、残り時間が減っていきます。残り1分になると数字が赤くなり、0:00になると、その時点の答えで自動的に採点されます。「タイマー開始」を押さなければ、時間を計らずに解くこともできます。
答え方は模試によって違います。
- 都立型:「解答:」の欄に答えを入れます。数字で答える問題は、単位をつけても、全角で入れても採点できます。記述・作図の問題には、考え方を書いておける欄があります。
- 共通テスト型:問題文の中の空欄(ア・イ…)に数字を1つずつ入れます。選ぶ問題は、問題の下の「〔サ〕の解答群」のような枠から、⓪①②…のボタンを押します。
3. 「採点する」で答え合わせ
解き終わったら、画面の下の「採点する」を押します。すべての問題の下に、次のように結果が出ます。
- 自動で採点する問題:「○ 正解」か「× 不正解」(不正解のときは正答も)と、解説
- 共通テスト型:空欄ごとに緑(正解)か赤(不正解)の色がつき、「○ 全問正解」や「△ 1/2 正解(3点)」のように、合った空欄の数と点、解説
- 自分で○×をつける問題:「模範解答」と「解説」、その下の「自己採点:○(5点)」「×(0点)」のボタン
自分で○×をつける問題があるときは、画面の上に残りの数が出ます(都立型でまだ1つも押していなければ「記述の問題があと14問あります」)。全部つけ終わると「すべて採点しました」に変わります。
4. 成績表を見る
採点のあと、下のボタンは「📊 成績表を見る」に変わります。成績表には次のものが出ます。
- 得点と偏差値
- 「◯人中 ◯位(上位 ◯%)」と平均点。上位◯%は、順位を人数で割った割合です(10人中1位なら上位10%、10人中5位なら上位50%)
- 大問ごとの得点と平均(棒グラフで、赤い線が平均)
- 平均より低かった大問の「弱点分野と学習アドバイス」
- 偏差値に合わせたひとこと
人数・順位・大問ごとの平均は、この模試を受けて成績表を開いた人の記録から計算します。受けた人が30人に満たないうちは、偏差値と平均点は、模試ごとに決めてある基準の平均点と標準偏差で計算した参考の値です(成績表には「偏差値(実際の入試基準)」と出ます)。30人以上になると、この模試を受けた人の成績から計算します。
自分で○×をつける問題が残っているうちに開くと、得点と大問ごとの点だけが出て、偏差値と順位は出ません。
こう作ってある理由
本番と同じ時間で、最後まで解く
私は、できるようになったかどうかを決めるのは、かけた時間ではなく点数だと考えています。模試はその点数を確かめる場なので、制限時間は本番と同じにしてあり、大問の組み立ても入試の出題の傾向に沿っています。タイマーは、本番と同じ時間配分を練習するためのものです。
解き終わったら、その場でまとめて採点する
模試は、結果が手元に戻るまでに日数がかかると、そのときには、どの問題を間違えたのかを忘れてしまっています。そこで Web版は、最後まで解いて「採点する」を押した時点で、全部の問題の採点の結果と解説がまとめて出るようにしました。
答え合わせのしかたを比べた研究があります。アメリカの大学生に、文章の内容を問う選択式のテストを受けてもらい、答え合わせのしかたを問題ごとに3通りに分けた実験です(バトラーとローディガー)。1週間後、同じ問題に選択肢なしで答えてもらうと、正解の割合は次のようになりました。
- 答え合わせをしなかった問題:31%
- 1問答えるごとに、すぐ答え合わせをした問題:45%
- テストを最後まで解いてから、まとめて答え合わせをした問題:56%
Web版の「採点する」は、この実験でいちばん正解が多かった「最後まで解いてから、まとめて答え合わせ」と同じ順番です。
採点のあとは、その日のうちに解き直す
結果が出た日のうちに、解説を読みながら、間違えた問題を自分で解き直してください。どこから手をつけるかは、数で決めます。私は、間違えた理由を数えて、いちばん多かった理由から直すようにしています。成績表の大問ごとの得点と平均も、どの分野から直すかを決める材料になります。
よくある質問
無料ですか? 登録は必要ですか?
すべて無料で、登録もログインもいりません。名前やメールアドレスを入れる所もありません。
スマホで使えますか?
はい。スマホでもパソコンでも、ブラウザで開くだけで使えます。アプリのインストールはいりません。
印刷できますか?
トップ画面の「PDF(印刷用)」から、Web版と同じ問題のPDF(A4)を開けます。1ページ目が受験番号・氏名・得点の欄のある表紙で、そのあとに問題、最後に解答・解説のページが続きます(共通テスト型は全17ページで問題12ページ・解答と解説4ページ、都立型は全9ページで問題6ページ・解答と解説2ページ)。共通テスト型は問題文の空欄に直接書き込む形で、都立型には答えを書く欄があります。紙で解いたときは自動の採点も成績表も出ないので、後ろの解答・解説で答え合わせをしてください。
解いた答えや点数は、どこかに残りますか?
解いている途中の答えは、どこにも保存しません。ページを閉じると消えるので、最後まで続けて解いてください。
全部の問題の採点が終わったあとに「📊 成績表を見る」を押すと、模試の種類・合計点・大問ごとの点・記録した日時だけを、予想模試 Web版のサーバー(Cloudflare のデータベース)に記録します。名前や答えの中身は送りません。この記録は、偏差値・順位・平均を出すために使います。同じページで成績表を何度開いても、記録は1回だけです。このほか、ページの閲覧状況を調べるために、Cloudflare のアクセス解析を読み込んでいます。
何回でも受けられますか?
受けられます。ページを開き直すと、最初からになります。ただ、受け直して成績表を開くと、その回も1人分として、人数と順位の計算に入ります。
自分でつけた○×を間違えたときは?
もう一方のボタンを押せば、つけ直せます。ただ、一度成績表を開いたあとでつけ直した場合、偏差値と順位は、最初に成績表を開いたときの点で計算したままです(成績表にもそう表示されます)。
無料模擬試験のページのPDFとは、何が違いますか?
無料模擬試験のページには、福岡県の公立高校入試(5教科)の模擬テストと、英語の実戦模試を、PDFとリスニング音声で置いています。どれも印刷して解く形です。この Web版は、画面で解いて、その場で採点と成績表まで出る形で、いまは数学の模試を2つ置いています。
参考
- Butler, A. C., & Roediger, H. L. (2008). Feedback enhances the positive effects and reduces the negative effects of multiple-choice testing. Memory & Cognition, 36(3), 604–616.(本文)