「不定詞も動名詞も、どっちも『〜すること』でしょ? じゃあ何が違うの?」
これ、夏休みの体験授業で一番聞かれる質問だ。大野城市の中2の生徒からも、春日市の子からも、ほぼ同じ言葉で聞かれる。
答えを先に言うね。
「〜すること」の日本語をいくら見つめても、答えは出てこない。見るのはその左どなりの動詞。
ここを勘違いしたまま2学期に入ると、期末テストの並べかえ問題と英作文で確実に落とす。逆に言えば、ここは夏休みの2時間で取り返せる単元だ。今日で終わらせよう。
まず、2つの形をそろえて確認
同じ「サッカーをすること」を2通りで言える。
- to不定詞:
to play soccer(to + 動詞の原形) - 動名詞:
playing soccer(動詞 + ing)
主語のときはどっちでもOK。
To play soccer is fun.Playing soccer is fun.
どっちも正しい。 ここまではみんなできる。問題は次だ。
つまずきパターン① enjoy to play と書いてしまう
一番多い。ダントツで多い。
I enjoy to play soccer.
I finished to do my homework.
Stop to talk!(ケンカ中に言うと変な意味になる)
I enjoy playing soccer.
I finished doing my homework.
Stop talking!
なぜ enjoy のあとは ing しか来ないのか。イメージで説明できる。
enjoy(楽しむ)・finish(終える)・stop(やめる)・practice(練習する)・give up(あきらめる)。
この5つ、よく見てほしい。全部「もうやってること」に対する動詞なんだ。
- 楽しむ → すでにやってるから楽しめる
- 終える → やってたものを終える
- やめる → やってたものをやめる
つまりすでに始まっている・実際にやっているイメージ。この「実物感」を持つのが ing(動名詞) の役目。だから enjoy とセットになる。
この5つは中学の定期テスト・福岡県公立入試ともに出題率が高い。5つだけ覚えれば、動名詞側はほぼ守れる。
つまずきパターン② want -ing と書いてしまう
①を覚えた子が、次にやらかすのがこれ。「ing が正解らしい」と思い込んで、逆側で落とす。
I want going to Fukuoka.
He decided studying abroad.
I hope seeing you again.
I want to go to Fukuoka.
He decided to study abroad.
I hope to see you again.
こっちもイメージで説明がつく。
want(〜したい)・hope(望む)・decide(決める)・promise(約束する)・need(必要だ)。
全部「これからのこと」に向かう動詞だよね。
- したい → まだやってない
- 決める → これからやる
- 約束する → 未来にやる
この「まだ・これから」を表すのが to の役目。to はもともと「→(矢印)」の記号だと思っていい。I go **to** Fukuoka.(福岡へ)の to と同じ矢印。
だから enjoy + ing、want + to。逆にすると意味がねじれる。
つまずきパターン③ 「両方OK」の動詞まで悩んで手が止まる
テスト中に一番もったいないのがこれ。
like / love / start / begin は、どっちでもいい。
I like **to play** the piano.○I like **playing** the piano.○
両方マル。テストでも両方正解になる。ここで3分悩むのは時間の無駄だ。
「全部の動詞を覚えなきゃ」と思ってる子が多いけど、中学範囲はing側5つ・to側5つ、合計10語でほぼ足りる。それ以外は迷ったら好きな方を書け。
おまけ:stop の2つの顔(入試で出る)
さっきちらっと出た stop は、実は両方使える。ただし意味が変わる。ここは福岡県公立入試の長文でも読解のカギになることがある。
He stopped **talking**.→ 話すのをやめた(talking がやめる中身)He stopped **to talk**.→ 話すために立ち止まった(to は「〜するために」)
ing は「やってたことをやめる」、to は「これから話すぞ→」の矢印。さっきのイメージがそのまま効くでしょ。丸暗記じゃなく、イメージで覚えた子だけがこの問題を取れる。
練習問題(手を動かして)
紙に書いてから答えを見ること。目で読むだけだと絶対に定着しない。
問1 カッコ内を正しい形に直しなさい。
My sister enjoyed ( swim ) in the sea last summer.
問2 カッコ内を正しい形に直しなさい。
We decided ( visit ) Dazaifu next Sunday.
問3 日本語に合うように並べかえなさい。
「私は宿題をするのを終えました。」
( doing / I / my homework / finished ).
解答
問1 swimming
→ enjoy は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の e。ing 一択。過去形 enjoyed につられて swam と書く子がいるけど、時制を背負うのは前の動詞だけ。うしろは形を変えない。
問2 to visit
→ decide は「これから決める」=矢印グループ。to visit が正解。next Sunday という未来の言葉もヒントになってる。
問3 I finished doing my homework.
→ finish は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の f。ing 一択。並べかえで doing がすでに ing の形で置いてあるのは出題者のヒント。カードの形をよく見よう。
定着させる復習のやり方
夏休みにここをやるなら、方法はこれ一択。
② すぐ紙を裏返して、10語を書き出すテストをする
③ 書けなかった語だけもう一度見て、また書き出す
④ 全部書けたら終了。翌日にもう一度だけテストする
「覚える時間」は実は頭が働いていない。思い出そうとしている瞬間に記憶は定着する。だから、眺める時間を削って、テストする回数を増やす。これが最短ルートだ。
10語なら3日で完全に入る。2学期の期末で、並べかえと英作文がまるごと拾えるようになる。
不定詞と動名詞は、「日本語訳がどっちも『〜すること』だから区別がつかない」単元の代表格。でも実際は、左どなりの動詞を見るだけで9割決まる。難しいんじゃなくて、見る場所が違っていただけなんだ。
大野城市・春日市を中心に、こういう「つまずきの正体」を1つずつほどく指導をしています。夏休みのうちに1・2年生の英語を組み直したい人は、気軽に相談してください。
次に手を動かすなら、教科書の Unit で enjoy want finish decide が出てくる文に線を引いて、うしろの形を確認してみて。5分でパターンが見えるよ。
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