「不定詞も動名詞も、どっちも『〜すること』でしょ? じゃあ何が違うの?」
中2の英語で、ここで手が止まっていないかな?
答えを先に言うね。
「〜すること」の日本語をいくら見つめても、答えは出てこない。見るのはその左どなりの動詞。
ここを勘違いしたままだと、テストの並べかえ問題や英作文で点を落としやすい。逆に言えば、見る場所さえわかれば取り返せる単元だ。今日で終わらせよう。
まず、2つの形をそろえて確認
同じ「サッカーをすること」を2通りで言える。
- to不定詞:
to play soccer(to + 動詞の原形) - 動名詞:
playing soccer(動詞 + ing)
主語のときはどっちでもOK。
To play soccer is fun.Playing soccer is fun.
どっちも正しい。 ここまではみんなできる。問題は次だ。
つまずきパターン① enjoy to play と書いてしまう
まずはこれ。よくある間違いの代表だ。
I enjoy to play soccer.
I finished to do my homework.
Stop to talk!(ケンカ中に言うと変な意味になる)
I enjoy playing soccer.
I finished doing my homework.
Stop talking!
なぜ enjoy のあとは ing しか来ないのか。イメージで説明できる。
enjoy(楽しむ)・finish(終える)・stop(やめる)・practice(練習する)・give up(あきらめる)。
この5つ、よく見てほしい。全部「もうやってること」に対する動詞なんだ。
- 楽しむ → すでにやってるから楽しめる
- 終える → やってたものを終える
- やめる → やってたものをやめる
つまりすでに始まっている・実際にやっているイメージ。この「実物感」を持つのが ing(動名詞) の役目。だから enjoy とセットになる。
この5つはテストでもよく問われる。まずはこの5つを確実に覚えよう。
つまずきパターン② want -ing と書いてしまう
①を覚えた子が、次にやらかすのがこれ。「ing が正解らしい」と思い込んで、逆側で落とす。
I want going to Fukuoka.
He decided studying abroad.
I hope seeing you again.
I want to go to Fukuoka.
He decided to study abroad.
I hope to see you again.
こっちもイメージで説明がつく。
want(〜したい)・hope(望む)・decide(決める)・promise(約束する)・need(必要だ)。
全部「これからのこと」に向かう動詞だよね。
- したい → まだやってない
- 決める → これからやる
- 約束する → 未来にやる
この「まだ・これから」を表すのが to の役目。to はもともと「→(矢印)」の記号だと思っていい。I go to Fukuoka.(福岡へ)の to と同じ矢印。
だから enjoy + ing、want + to。逆にするとバツになる。
つまずきパターン③ 「両方OK」の動詞まで悩んで手が止まる
テスト中にもったいないのがこれ。
like / love / start / begin は、どっちでもいい。
I like to play the piano.○I like playing the piano.○
両方マル。テストでも両方正解になる。ここで3分悩むのは時間の無駄だ。
「全部の動詞を覚えなきゃ」と思わなくていい。まずはing側5つ・to側5つ、合計10語を確実に。この10語と、両方OKの like / love / start / begin 以外の動詞は、教科書に出てきたときに、うしろが to か ing かを1つずつ確かめていこう。
おまけ:stop の2つの顔
さっきちらっと出た stop は、実は両方使える。ただし意味が変わる。長文を読むときに、ここが読み取りのカギになることもある。
He stopped talking.→ 話すのをやめた(talking がやめる中身)He stopped to talk.→ 話すために立ち止まった(to は「〜するために」)
ing は「やってたことをやめる」、to は「これから話すぞ→」の矢印。さっきのイメージがそのまま効くでしょ。丸暗記じゃなく、イメージで覚えておけば、こういう問題にも対応できる。
練習問題(手を動かして)
紙に書いてから答えを見ること。目で読むだけだと定着しにくい。
問1 カッコ内を正しい形に直しなさい。
My sister enjoyed ( swim ) in the sea last summer.
問2 カッコ内を正しい形に直しなさい。
We decided ( visit ) Dazaifu next Sunday.
問3 日本語に合うように並べかえなさい。
「私は宿題をするのを終えました。」
( doing / I / my homework / finished ).
解答
問1 swimming
→ enjoy は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の e。ing 一択。swim は m を重ねて swimming。過去形 enjoyed につられて swam と書く子がいるけど、時制を背負うのは前の動詞だけ。うしろは時制で形を変えない。
問2 to visit
→ decide は「これからやることを決める」=矢印グループ。to visit が正解。next Sunday という未来の言葉もヒントになってる。
問3 I finished doing my homework.
→ finish は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の f。ing 一択。並べかえで doing がすでに ing の形で置いてあるのは出題者のヒント。カードの形をよく見よう。
定着させる復習のやり方
ここを復習するなら、方法はこれ一択。
② すぐ紙を裏返して、10語を書き出すテストをする
③ 書けなかった語だけもう一度見て、また書き出す
④ 全部書けたら終了。翌日にもう一度だけテストする
眺めているだけの「覚える時間」は、実は頭があまり働いていない。思い出そうとしている瞬間に記憶は定着する。だから、眺める時間を削って、テストする回数を増やす。これが最短ルートだ。
覚えるのは10語だけ。これが書けるようになれば、並べかえや英作文でこの形に迷わなくなる。
不定詞と動名詞は、「日本語訳がどっちも『〜すること』だから区別がつかない」単元の代表格。でも実際は、左どなりの動詞を見ればほとんど決まる。難しいんじゃなくて、見る場所が違っていただけなんだ。
ろっく家庭教師では、こういう「つまずきの正体」を1つずつほどく指導をしています。
次に手を動かすなら、教科書の Unit で enjoy want finish decide が出てくる文に線を引いて、うしろの形を確認してみて。パターンが見えてくるよ。
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