「不定詞も動名詞も、どっちも『〜すること』でしょ? じゃあ何が違うの?」

中2の英語で、ここで手が止まっていないかな?

答えを先に言うね。

結論
意味の違いじゃなくて、前にある動詞で決まる。
「〜すること」の日本語をいくら見つめても、答えは出てこない。見るのはその左どなりの動詞。

ここを勘違いしたままだと、テストの並べかえ問題や英作文で点を落としやすい。逆に言えば、見る場所さえわかれば取り返せる単元だ。今日で終わらせよう。

まず、2つの形をそろえて確認

同じ「サッカーをすること」を2通りで言える。

主語のときはどっちでもOK。

どっちも正しい。 ここまではみんなできる。問題は次だ。

👦
じゃあ「サッカーをするのが楽しい」も、I enjoy to play soccer. でいいですよね?
👨‍🏫
それがバツになるんだ。理由を今から説明するよ。ここが山場。

つまずきパターン① enjoy to play と書いてしまう

まずはこれ。よくある間違いの代表だ。

よくある間違い

I enjoy to play soccer.
I finished to do my homework.
Stop to talk!(ケンカ中に言うと変な意味になる)

正しい形

I enjoy playing soccer.
I finished doing my homework.
Stop talking!

なぜ enjoy のあとは ing しか来ないのか。イメージで説明できる。

enjoy(楽しむ)・finish(終える)・stop(やめる)・practice(練習する)・give up(あきらめる)。

この5つ、よく見てほしい。全部「もうやってること」に対する動詞なんだ。

つまりすでに始まっている・実際にやっているイメージ。この「実物感」を持つのが ing(動名詞) の役目。だから enjoy とセットになる。

ing グループの覚え方
「え・ふ・す・ぷ・ぎ」= enjoy / finish / stop / practice / give up
この5つはテストでもよく問われる。まずはこの5つを確実に覚えよう。

つまずきパターン② want -ing と書いてしまう

①を覚えた子が、次にやらかすのがこれ。「ing が正解らしい」と思い込んで、逆側で落とす。

よくある間違い

I want going to Fukuoka.
He decided studying abroad.
I hope seeing you again.

正しい形

I want to go to Fukuoka.
He decided to study abroad.
I hope to see you again.

こっちもイメージで説明がつく。

want(〜したい)・hope(望む)・decide(決める)・promise(約束する)・need(必要だ)。

全部「これからのこと」に向かう動詞だよね。

この「まだ・これから」を表すのが to の役目。to はもともと「→(矢印)」の記号だと思っていい。I go to Fukuoka.(福岡へ)の to と同じ矢印。

2つを1行でまとめると
ing = もうやってる(実物) / to = これからやる(矢印)
だから enjoy + ing、want + to。逆にするとバツになる。

つまずきパターン③ 「両方OK」の動詞まで悩んで手が止まる

テスト中にもったいないのがこれ。

like / love / start / begin は、どっちでもいい。

両方マル。テストでも両方正解になる。ここで3分悩むのは時間の無駄だ。

「全部の動詞を覚えなきゃ」と思わなくていい。まずはing側5つ・to側5つ、合計10語を確実に。この10語と、両方OKの like / love / start / begin 以外の動詞は、教科書に出てきたときに、うしろが to か ing かを1つずつ確かめていこう。

おまけ:stop の2つの顔

さっきちらっと出た stop は、実は両方使える。ただし意味が変わる。長文を読むときに、ここが読み取りのカギになることもある。

ing は「やってたことをやめる」、to は「これから話すぞ→」の矢印。さっきのイメージがそのまま効くでしょ。丸暗記じゃなく、イメージで覚えておけば、こういう問題にも対応できる。

練習問題(手を動かして)

紙に書いてから答えを見ること。目で読むだけだと定着しにくい。

問1 カッコ内を正しい形に直しなさい。
My sister enjoyed ( swim ) in the sea last summer.

問2 カッコ内を正しい形に直しなさい。
We decided ( visit ) Dazaifu next Sunday.

問3 日本語に合うように並べかえなさい。
「私は宿題をするのを終えました。」
( doing / I / my homework / finished ).


解答

問1 swimming
→ enjoy は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の e。ing 一択。swim は m を重ねて swimming。過去形 enjoyed につられて swam と書く子がいるけど、時制を背負うのは前の動詞だけ。うしろは時制で形を変えない。

問2 to visit
→ decide は「これからやることを決める」=矢印グループ。to visit が正解。next Sunday という未来の言葉もヒントになってる。

問3 I finished doing my homework.
→ finish は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の f。ing 一択。並べかえで doing がすでに ing の形で置いてあるのは出題者のヒント。カードの形をよく見よう。

定着させる復習のやり方

ここを復習するなら、方法はこれ一択。

テスト繰り返し法
① 「え・ふ・す・ぷ・ぎ」と「want / hope / decide / promise / need」を1分だけ眺める
② すぐ紙を裏返して、10語を書き出すテストをする
③ 書けなかった語だけもう一度見て、また書き出す
④ 全部書けたら終了。翌日にもう一度だけテストする

眺めているだけの「覚える時間」は、実は頭があまり働いていない。思い出そうとしている瞬間に記憶は定着する。だから、眺める時間を削って、テストする回数を増やす。これが最短ルートだ。

覚えるのは10語だけ。これが書けるようになれば、並べかえや英作文でこの形に迷わなくなる。


不定詞と動名詞は、「日本語訳がどっちも『〜すること』だから区別がつかない」単元の代表格。でも実際は、左どなりの動詞を見ればほとんど決まる。難しいんじゃなくて、見る場所が違っていただけなんだ。

ろっく家庭教師では、こういう「つまずきの正体」を1つずつほどく指導をしています。

次に手を動かすなら、教科書の Unit で enjoy want finish decide が出てくる文に線を引いて、うしろの形を確認してみて。パターンが見えてくるよ。

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この記事を書いた人:六田 佳志(ろっく先生)

福岡の個人家庭教師・学習アプリ制作者。生徒の「どこでつまずいたか」を毎週の指導で見てきた実例をもとに、テストで実際に失点しやすいポイントだけを解説しています。指導実例はT君の合格ストーリー、プロフィール詳細は運営者情報へ。