「不定詞も動名詞も、どっちも『〜すること』でしょ? じゃあ何が違うの?」

これ、夏休みの体験授業で一番聞かれる質問だ。大野城市の中2の生徒からも、春日市の子からも、ほぼ同じ言葉で聞かれる。

答えを先に言うね。

結論
意味の違いじゃなくて、前にある動詞で決まる
「〜すること」の日本語をいくら見つめても、答えは出てこない。見るのはその左どなりの動詞

ここを勘違いしたまま2学期に入ると、期末テストの並べかえ問題と英作文で確実に落とす。逆に言えば、ここは夏休みの2時間で取り返せる単元だ。今日で終わらせよう。

まず、2つの形をそろえて確認

同じ「サッカーをすること」を2通りで言える。

主語のときはどっちでもOK。

どっちも正しい。 ここまではみんなできる。問題は次だ。

👦
じゃあ「サッカーをするのが楽しい」も、I enjoy to play soccer. でいいですよね?
👨‍🏫
それがバツになるんだ。理由を今から説明するよ。ここが山場。

つまずきパターン① enjoy to play と書いてしまう

一番多い。ダントツで多い。

よくある間違い

I enjoy to play soccer.
I finished to do my homework.
Stop to talk!(ケンカ中に言うと変な意味になる)

正しい形

I enjoy playing soccer.
I finished doing my homework.
Stop talking!

なぜ enjoy のあとは ing しか来ないのか。イメージで説明できる。

enjoy(楽しむ)・finish(終える)・stop(やめる)・practice(練習する)・give up(あきらめる)。

この5つ、よく見てほしい。全部「もうやってること」に対する動詞なんだ。

つまりすでに始まっている・実際にやっているイメージ。この「実物感」を持つのが ing(動名詞) の役目。だから enjoy とセットになる。

ing グループの覚え方
「え・ふ・す・ぷ・ぎ」enjoy / finish / stop / practice / give up
この5つは中学の定期テスト・福岡県公立入試ともに出題率が高い。5つだけ覚えれば、動名詞側はほぼ守れる。

つまずきパターン② want -ing と書いてしまう

①を覚えた子が、次にやらかすのがこれ。「ing が正解らしい」と思い込んで、逆側で落とす。

よくある間違い

I want going to Fukuoka.
He decided studying abroad.
I hope seeing you again.

正しい形

I want to go to Fukuoka.
He decided to study abroad.
I hope to see you again.

こっちもイメージで説明がつく。

want(〜したい)・hope(望む)・decide(決める)・promise(約束する)・need(必要だ)。

全部「これからのこと」に向かう動詞だよね。

この「まだ・これから」を表すのが to の役目。to はもともと「→(矢印)」の記号だと思っていい。I go **to** Fukuoka.(福岡)の to と同じ矢印。

2つを1行でまとめると
ing = もうやってる(実物)to = これからやる(矢印)
だから enjoy + ingwant + to。逆にすると意味がねじれる。

つまずきパターン③ 「両方OK」の動詞まで悩んで手が止まる

テスト中に一番もったいないのがこれ。

like / love / start / begin は、どっちでもいい

両方マル。テストでも両方正解になる。ここで3分悩むのは時間の無駄だ。

5+5
覚えるのはこの10語だけ
残り
は両方OK・悩まなくていい

「全部の動詞を覚えなきゃ」と思ってる子が多いけど、中学範囲はing側5つ・to側5つ、合計10語でほぼ足りる。それ以外は迷ったら好きな方を書け。

おまけ:stop の2つの顔(入試で出る)

さっきちらっと出た stop は、実は両方使える。ただし意味が変わる。ここは福岡県公立入試の長文でも読解のカギになることがある。

ing は「やってたことをやめる」、to は「これから話すぞ→」の矢印。さっきのイメージがそのまま効くでしょ。丸暗記じゃなく、イメージで覚えた子だけがこの問題を取れる。

練習問題(手を動かして)

紙に書いてから答えを見ること。目で読むだけだと絶対に定着しない。

問1 カッコ内を正しい形に直しなさい。 My sister enjoyed ( swim ) in the sea last summer.

問2 カッコ内を正しい形に直しなさい。 We decided ( visit ) Dazaifu next Sunday.

問3 日本語に合うように並べかえなさい。 「私は宿題をするのを終えました。」 ( doing / I / my homework / finished ).


解答

問1 swimmingenjoy は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の e。ing 一択。過去形 enjoyed につられて swam と書く子がいるけど、時制を背負うのは前の動詞だけ。うしろは形を変えない。

問2 to visitdecide は「これから決める」=矢印グループto visit が正解。next Sunday という未来の言葉もヒントになってる。

問3 I finished doing my homework.finish は「え・ふ・す・ぷ・ぎ」の f。ing 一択。並べかえで doing がすでに ing の形で置いてあるのは出題者のヒント。カードの形をよく見よう。

定着させる復習のやり方

夏休みにここをやるなら、方法はこれ一択。

テスト繰り返し法
① 「え・ふ・す・ぷ・ぎ」と「want / hope / decide / promise / need」を1分だけ眺める
② すぐ紙を裏返して、10語を書き出すテストをする
③ 書けなかった語だけもう一度見て、また書き出す
④ 全部書けたら終了。翌日にもう一度だけテストする

「覚える時間」は実は頭が働いていない。思い出そうとしている瞬間に記憶は定着する。だから、眺める時間を削って、テストする回数を増やす。これが最短ルートだ。

10語なら3日で完全に入る。2学期の期末で、並べかえと英作文がまるごと拾えるようになる。


不定詞と動名詞は、「日本語訳がどっちも『〜すること』だから区別がつかない」単元の代表格。でも実際は、左どなりの動詞を見るだけで9割決まる。難しいんじゃなくて、見る場所が違っていただけなんだ。

大野城市・春日市を中心に、こういう「つまずきの正体」を1つずつほどく指導をしています。夏休みのうちに1・2年生の英語を組み直したい人は、気軽に相談してください。

次に手を動かすなら、教科書の Unit で enjoy want finish decide が出てくる文に線を引いて、うしろの形を確認してみて。5分でパターンが見えるよ。

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この記事を書いた人:六田 佳志(ろっく先生)

福岡の個人家庭教師・学習アプリ制作者。生徒の「どこでつまずいたか」を毎週の指導で見てきた実例をもとに、テストで実際に失点しやすいポイントだけを解説しています。指導実例はT君の合格ストーリー、プロフィール詳細は運営者情報へ。